こんにちは カシプラです!
前回記事からの引き続き「 福祉美容師 」として活動したいと思っている お話しをさせていただこうと思います。
そもそもなんですが…私自身、福祉理美容師を志そうと思うまでは独立なんて全く視野になく、お店に雇われていたい派の美容師でした。
独立のリスクや不安や面倒くさそうなイメージしか無くて(笑)
しかし、結婚した先の義父は「 かよちゃん、自分でお店しやんのか? 」 「 かよちゃんなら出来ると思うのに、もったいないなぁ って思うわ 」と何度となく言ってくれていて、嫁の私が美容師という不規則な仕事をすることに 辞めろとも言わずに応援してくれていました。
そんな義父がある時大病に襲われ、生きるために片足切断をしなくてはならないような出来事が起こりました。
元気な時はシュッとしていてカッコ良かった義父が車椅子生活になってしまい 人目にさらされるのが辛い時期もありました。
こまめに通っていた床屋さんはバリアフリーになっておらず、行きづらくなってしまったので「 私でも良かったら… 」と、そのタイミングで義父のカット担当は私がさせてもらうことになりました。
カットをしている時に色んな話をしてくれました。その会話の中で、車椅子生活になって社会を見た時に不自由に感じることをいくつか教えてくれたりして。 例えば「 社会全体がバリアフリーになりつつあるって言うてもな〜、車からこの店何の店や?行ってみたいなぁって思っても、店の前に階段あったりとか間口が狭いとかな…車椅子の俺には行けやんって思うところが結構あるんや。」「 通院しとると俺みたいにな、車椅子とか身体が不自由な人らようけおるけど、みんなどうやって生活しとるんかって思うようになったわ 。」
「 こんなふうに髪の毛切ってもらうこと1つにしてもなぁ… 」 と 「 俺にはかよちゃんがおってくれて良かったわ… ありがとうな 」としみじみと言われた時に「 車椅子でも利用できるお店、作れたらいいな 」「 来店が困難になった方のお宅へ行かせてもらえることが出来たらいいな 」と。
独立を考えていなかった私が素直に開業を視野に入れることが出来た瞬間でした。 私が単純なのかも知れませんが(笑)
これが今の『 カシプラ 』誕生のきっかけとなった出来事です。
そう私が思えた数カ月後に義父は永眠しましたが、義父が教えてくれたことを心にずっと持ちながら講習と実地研修等を経験して2012年に『 福祉理美容師 』を取得しました。
その翌年の 2013年 に『 カシプラ 』をオープンさせていただきました。たくさんのお客様と車椅子ご利用のお客様にも来店していただいたり、数件の施設訪問をさせてもらえている環境の中、今年の春には10年目に突入します!
私には『 一生美容師 でありたい 』という目標があります。
なので、お客様にとって「一生お付き合いができる美容師」でありたいとも思います。
今後も当たり前に美容師としてのお勉強はしつつ、今の動ける元気なうちから福祉理美容の経験をもっと積んでいきたいなと思っております!
ということで…この春からの私のサロン不在日数が増えることをお許し下さい m(_ _)m
今回は長〜いブログになりました。
なんと過去最長です(笑)
最後まで読んでいただいたお客様、ありがとうございましたm(_ _)m♡
今後とも応援のほど、よろしくお願いいたします♡